3/25/2012

FREE The Future of Radical Rrice

I guess this book “FREE The Future of Radical Rrice by Chris Anderson” is kind of old book in marketing world. I finished this book like 3 or 4 month ago ? I was interested in FREE economy. When I started reading, I realized that the Free economy existed in the internet !! When I was in New York, in the last year, I was constricting an online web site which sold Japanese character goods. I think this is a turning point of my career. I stepped in the internet world. If I change my job, I might choose a web creator in future…

こんばんはyuheikです。
週末で時間と元気があるときに、読み終えて放置していた本のレビューをしてしまいたいと思います。
今日は「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 クリス・アンダーソン著」について書きたいと思います。えーと出版が2009年ですが、英語の原著も2009年、割とタイムリーに翻訳されてたんですな。マーケティングの世界では非常に有名な本なので、読んでおかなければと思い読みました。本編が長いのと、読み終えたのが数ヵ月前なので、以下読書メモをまとめた後で感想など書こうかなと。

・グーグルの検索が無料で使えたり、フェイスブックやウィキペディアもどこまでも自由に無料で使えるウェブサービスが登場して久しいが、この仕組みを説明する経済学的な理論やモデルというものは未だに解明されていない。

・無料で利用できるサービスという経済圏を誕生させた背景にあるのが、
1》ムーアの法則、情報処理に費やされるコストは2年毎に半分に低下する(CPUの性能は上がり続け、それに使われるトランジスター価格は下がり続ける)や、
2》通信帯域幅の拡張に対するコストの急速な低下と、
3》記憶容量の拡張に対するコストの急速な低下
である。オンラインで何らかのサービスを行う場合、以上の3つが相乗的に作用する事で運用にかかるシステム的なコストは限りなくゼロへ近づいていくことになる。

・無料の経済圏の基本は「内部相互補助の世界」の考え方だ。
昔ながらの無料モデルというと、例えば広告などを掲載する事で、最終的にはそのコストを回収しているサービスなどがあるが、このように一見無料でも、最終的にはどこかの誰かがそのコストを負担している、というのが内部相互補助の世界。現在の無料で利用できる経済圏もこの様々な「内部相互補助の世界」で成り立っている。
例えば無料で閲覧できるブログなどは一見なんら収益を生まない自己表現にも見えるが、アクセス数が増加し、リンクが貼られるようになり、評判が高まるにつれ、ブロガーはそのネットワークを利用して仕事を得たり、顧客を見つけたりすることができる。ときとして評判はまわりまわっておカネに変わる事がある。

・「フリーミアム」とは「内部相互補助の世界」の1つの形態だ。
インターネットの世界には5%ルールというものがある。つまり無料サービスをささえているのは有料サービスの利用者5%だ。それでもビジネス運営出来てしまうのは上述の3つの要因により、システムインフラにかかるコストが限りなくゼロに近づいているからだ。

・最強の新規参入術。
今日、ある市場に新規参入する際の最も破壊的な方法は、既存のビジネスモデルの経済的意味を消滅させることだ。即ち、既存のビジネスモデルが収益源としている商品、サービスを無料にするのだ。すると市場の顧客はいっせいに新規参入者の元へ押し掛ける、そこで何か別の商品やサービスを売ればいい。

・アマゾンの送料無料サービスは究極の販促である。
米国アマゾンは$25以上の注文に対して送料無料サービスを行った。結果顧客は$25を満たそうと、より多くの商品をカートに入れるようになった。対照的に仏アマゾンは初めから送料を一律1フラン=20円と極めて安価に設定した。結果、$25以上の顧客の注文は増えなかった。次第に送料を値上げした結果、$25以上の購買層が増加していった。

・世の中には時間よりもおカネを沢山持っている人がいる。
特に年をとってくると時間はおカネよりも希少になってくる。このようにおカネを払ってでも時間を節約したい人が無料の経済圏の優良顧客となる。おカネを持っていて、時間をとにかく節約したい人は、長時間ネットで検索して100円のCDを違法ダウンロードしたりしない。

・コストが将来安くなる事を予想する。
将来のコスト定価を見越して、現在の価格を大幅に下げて、市場で大きなシェアを実現したという実例がある。米国のフェアチャイルド社は最新のセミコンを$1.5で販売した。ちなみにその時点での製造原価は$100だった。何故そんなことができたかというと、経営陣は将来確実に生産コストが低下して利益を生み出せると確信していたからだ。結果的にフェアチャイルド社は市場シェア90%を達成、その頃には¢50で売っても利益が出る製造体勢を敷いていた。

・中国の海賊版市場のケーススタディー。
マイクロソフトのウインドウズは長年中国で不正コピーされ続けてきた。しかしマイクロソフト側は不正コピーの撲滅は事実上不可能と判断し、また高額の複製や訴訟への対策費を嫌い、積極的な取り締まりをしてこなかった。結果その当時よりも経済的に発展した中国市場ではウインドウズユーザーが溢れかえる事になった。今さら他のOSに乗り換える事もできず、必然的にウインドウズがインストールされたPCを買うようになった。不正コピーを根絶するのにもがくのではなく、ある程度放任する事で、自社商品の市場が形成された。

・グーグルの総帥エリック・シュミットの無料経済論
「これまで市場というのは価格で棲み分けされてきた。高価格帯、中価格帯、低価格帯、各メーカーが棲み分けされて共存することができた。しかし無料経済ではそのような棲み分けは存在しえず、ビジネスで成功した勝者が市場を独占する結果が生まれやすくなっている。」

・アブラハム・マズローの欲求段階説
人間はある段階の欲求が満たされると、すぐ次の上の段階の欲求に支配される。
1》自己実現の欲求
2》自身を承認してもらう欲求
3》他者への愛と集団への所属の欲求
4》身体の安全の欲求
5》食べ物や水など、生理的欲求
同様の段階構造が情報にもあてはまる。

・中国での歌謡ビジネスのあり方が世界のスタンダードになっていく。
中国で販売されているCDの95%が海賊版だ。レコード会社は音楽を記録したプラスチックの販売では収益を稼げない為、所属する歌手のCM出演料、広告起用にロイヤルティーをかけたり、コンサート運営を代行したりして利益を生み出している。音楽自体は無料で、歌手のプロモーション手段として機能しているという考え方だ。偽物が需要を喚起しているのだ。

・ウェブ、インターネットとは2つの非貨幣単位で構成されている
1》注目=トラフィック
2》評判=リンク
両方ともコンテンツの価値を示す極めて重要な要素で、グーグルの検索サービスと連動させることで貨幣に変える事も可能だ。

ちょっとまとめがバラバラな感じもしますが、本書では色々なケーススタディーが引用されていて、目からうろこ的な面白話も多かったですね。単に物作って売る、というオールドファッションな考え方以外にも、様々なビジネススキームがこの世の中には存在しているんだな、という。「無料」のビジネスモデルを肯定的に表現した本書は色々と賛否両論あるようですが、私はおおむね楽しめましたがね。
「無料」というフレーズは近年のビジネストレンドを表す「語」でもあり、また新しいスキームを生み出すための「鍵」であったりもするわけですね。この「新しい」という部分で頻繁に引用されるのがIT産業ですね。私もネット通販作ったり、海外で物を売ったりという事をやってきているのですが、なんでしょうね、やはりルーティーンで仕事してるとこういった面白い発想にたどりつかないんですよね。あとはコンピュータに強い人が皆無という会社の環境もあると思いますし。
ですからあまり会社の平凡な方々と足並みそろえるのではなく、今後も最新のマーケティング書籍を読みながら、自分のスキルとも照らし合わせて、明るい未来へと進んでいけるような行動が出来るように努力、精進していきたいと思います。

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