11/22/2011

"Saizeriya" Japanese No1 Food Distributer

I finished reading a book about "Saizeriya", an affordable restraint chain in Japan. The company's chairman is the author. Well, I guess this book was number 1 excellent book what I read last 3 months. I personally read comics, watch Anime DVDs a lot, however I also never forget to learn by reading book. I read a lot, especially about international marketing and investment. Guys, what I try to say is "please avoid to just watch Anime on your weekend". Please do something productive thing for your future either.



こんばんはyuheikです。

明日が休みの為、今日はちょっと遅い更新となりました。

昨日の記事で予告していた通り、今日も最近私が読み終えた本のレビューをしたいと思います。



今日紹介するのは「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ 正垣泰彦著」です。

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本書の著者は皆さんご存知サイゼリアの創業者であり、現会長の正垣泰彦氏です。ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、私実はこの本は読むまで殆ど期待していませんでした。だってサイゼリアなんて高校生のレストランだし、外食産業のことなんてファッション産業に従事する私には関係ないでしょ、という感じに。しかし読み終えてこの期待は非常に良い意味で裏切られましたね。直近3ヵ月で読んだマーケティング本の中で、多分ベスト1です。



さて、いつもどおり中身のポイント、私が気になったところを箇条書きしていきます。



・本書では創業社長の正垣氏の、極めて真摯な、ピュアな価値観が綴られています。それらはベーシックであるがゆえ、ただ淡々と仕事している我々が見失いがちな点です。私が感銘を受けた言葉としては

「自分の店の料理がうまいなんて思ってはいけない、それは悲劇の始まりだ」

「商売とはお客様に喜ばれるという形で社会に貢献し続ける事」

「中国に出店したのは、海外で儲けようという理由では無い。食文化と賃金水準の面で中国に貢献できると思ったからだ。例えば海外出店初期に利益が出ないというのは、社会への貢献度が低いからなのだ」

「商売とは、誰かの役に立つことだ。困っている人がたくさんいるなら商売のチャンスはいくらでもある。」

「みなさんは金儲けとか私利私欲では無く、仲間を幸せにするとか社会に貢献するというような目標を持ってもらいたい。そしてその目標を照れずに周りに伝え続ける事だ」

「仕事は一生懸命に取り組んでいるとやりがいを感じ、更に頑張り続けると生きがいを感じるようになる。高い水準の努力を続ける為には、仕事に高い価値を見出していなければならない」



・効率的な店舗運営、経費節減のトピックで

「カイゼンで最も効果があるのは、今までやっていた事をやめる事だ」



・同社のお値打ちメニューについては

「ムダを徹底的に無くすから、お値打ち商品が実現でき売上が増える。安ければ客が喜ぶからと、初めに安売りありきではない、それは順序が逆」

「例えば食材の仕入れを少しでも安くする為買いたたく、これは無駄な行為だ。なぜなら仮に業者と粘り強く交渉して、その時は安く仕入れられたとしても、きっとその業者はどこかの時点でこちらに高く売って損失を回収しようとするだろう」

「それよりも大切なのは、仕入れ業者との間に納品時の食材の品質の下限を設定し契約書に記載する事、つまり事前に決めた品質以下の食材は買い取らない」



・外食チェーンのなかでのサイゼリヤのポジションについて

「世の中が豊かになればなるほど、消費者は用途で店を選ぶ(ちなみにサイゼリヤは消費者の毎日気軽に食べれるようなおいしい食事、という用途にポジショニング)」



・商品開発のプロセスについて

「まず全メニューで使用されている食材を一覧表にする。そしてその中で最も消費者に食べられている食材を導き出し、それから順に品質を良くしていく。普通の人はメニューのどの料理を消費者に売ろうか、という風に考えるから失敗する。商品開発はデータ解析、仮説立案、実行、検証によるサイエンスなのだ」



・他店の視察について

「実際に店を見る時は「商品」「設備」「作業」「立地」に注目して、各100項目書き出す。これを収集したら、仲間と何故この店はそのようにしているのかという事を話し合い分析する」



・経営目標を決める時は

「現実離れした目標を高く設定し過ぎる人がいるが、それは目標は達成できなくてあたりまえという慢性的な状態を生み出しかねない。大切なのは責任の所在、手堅い目標とそれが確実に達成できるための作業項目をあらかじめ設定しておけば、目標達成できなかったのは誰の責任なのかが明確になる」



・失敗する事について

「成功事例から学ぼうとする人が多いが、成功とはほとんどの場合まぐれなので、成功からは学べない。むしろ失敗を繰り返し、その経験から学んでこそ成功に近づける」



・教育について

「教育とは「知識」と「経験」を与え、「技術」を身につけさせることだ。その観点でいくと、テーブルが汚いがなぜきれいに拭けないのか?という追求はナンセンス。テーブルを服という作業であれば、ふきんを左右に4往復させると明確に決めておき、それを実行する指示を出さなければいけない」



よくよく考えてみればあれだけ安くて味が良い料理を、全国に均一な品質で、一年中ディストリビューションしているのですから、これは一朝一夕にはできない凄まじいシステムなんですよね、そこから学ぶ事が、今回は本当に多かった、大変勉強になった一冊でした。



しかしオタクネタとは対照的に、マーケティング関連の本のレビューをするとアクセス数がガタ落ちしますね。まあそれだけオタクネタを求めて見に来られる方が多いのでしょうか。ただ何故私がこういった記事もアップしているかというと、アニメやマンガだけ見てないで、ちゃんと勉強もしないと将来幸せになれませんよ、というメッセージを発信する為ですね。ちなみに私はマーケ本以外にも古典文学を結構読みます。これも同じことで、ポップカルチャーやサブカルチャーだけ見ていると、頭は確実になまってきます。アート性の高いサブカルと、常識としてのメインカルチャー即ち文学作品、余暇の時間の使い方もこの両方を楽しめるバランスが非常に重要だと思いますね。



会社の休み時間に本を読んでいると、たまに「その本自分で買ってるの?」と聞かれたりもします。私は勉強用の本を購入するのを惜しんだ事はありません、将来の自分への投資としてこれだけ相対的にコストの安い投資はないはずです。皆さんもダラダラ仕事だけしたり、寝っ転がってマンガ読んでるだけではなく、しっかりと本を買って勉強していきましょうね。私は自分が読んだ本のレビューを公開する事で、そんな皆さんの知的生活の一助となれればと願っています。

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