Today also I post about a book which I finished reading. On the previous post, I wrote the brief summery by Japanese. Am I able to write 'em by English ? Well, I could be. But the content was about global economics, so I felt laziness, a small laziness...
こんばんはyuheikです。
本日も昨日に引き続き、「日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 藤沢数希著 ダイヤモンド社刊」を読んで気になった点を書いていきたいと思います。昨日の続きですので、本投稿を最初に読まれている方は、昨日の投稿から読んでいただければと思います。
さて、気になった点を引き続き箇条書きしていきます。
・貿易赤字、貿易黒字について
米国が貿易赤字国で、日本は貿易黒字国。つまり日本は輸出で稼いだおカネを米国の会社の株や国債への投資することで、おカネは米国に還流していく。
確か大学の貿易学の授業で学んだ記憶があるのですが、サッパリ忘れていましたね。
用語5》グローバル・インバランス
そこで、昨今の世界同時金融危機の原因となったグローバル・インバランスという現象があります。
08年のリーマンショックまで米国の金融業界はマル儲けでした、というのも上で書いたように米国は超貿易赤字国なため、日本のような貿易黒字国からの旺盛な投資がガバガバきていたからです。投資市場がホットだったので、米国の金持ちや投資家は投資で資産運用すれば簡単にカネ儲けが出来て、とても景気が良かったのです。
一方で日本も日本で、円安で良く売れるので、どんどん輸出して稼ぎました。もちろん日本も景気はまま良かったのです。
という、貿易赤字と貿易黒字が、それぞれの国でずっと拡大し続けるといういびつな現象、これをグローバル・インバランスといいます。
もうお分かりですね、米国のサブプライムローンというやつが崩壊して米国の株や国債がグダグダになると、そこに貿易黒字国として儲けたカネを沢山投資していた日本もグダグダになるという負の連鎖に陥りました。もっと分かり易く言うと、日本の輸出がガタ落ちして、稼げなくなったのでGDPが急落してしまいました。
ところで最近話題のギリシャやスペインも代表的な貿易赤字国です。つまり上の要約を読んできた皆さんなら分かる通り、ギリシャやスペインにも投資資金がだいぶ流れ込んできているという事ですね、これは危険ですね、なんせ崩壊すると言われている国の株や国債に投資している貿易黒字国がいっぱいあるということなのですから。
・為替の動きについて
高金利な国の通貨は下落する⇔低金利の国の通貨は上昇する
貿易赤字国の通貨は下落する⇔貿易黒字国の通貨は上昇する
すいません、ここのパートでその理由が筋道立てて説明されているのですが、一読して理解できませんでした…。
・翻って日本の累進課税への異論
著者は高額所得者が高額な税金を払う累進課税に反対です。
その代案として、
1》消費税をただちに増税して(25%程度)、これを年金や福祉に回すべき
2》消費税は日本に来る外国人からも徴収できるのがメリット
3》その代わり法人税と高額所得者の所得税を下げる
4》結果日本の高額所得者が税金の安い香港やシンガポールに流出するのを防げる。また企業が日本の高い法人税を嫌って海外移転するのを防げる
これらにより日本の景気が良くなる、としています。
これはまあ米国の共和党の考え方に近いのかな、あまり知られていないと思うのですが、景気を良くしようとした場合何が一番効果的かというとカネ持ちを優遇する事なんですね。フツーは所得が平均値の一般庶民をいっぱい優遇すれば景気が良くなるだろうと考えがちなんですけどね。だいたいの資本主義国においては富の半分以上はカネ持ちに独占されている現状があるわけですから。
この部分では面白いデータも引用されていて、01年にロシアが所得に関係なく一律13%の所得税率に切り替えた時、税収が昨対で47%増加し、02年も上昇を続け更に40%増加したそうです。
・日本の税負担の現状に対して、著者の問いかけ
「今の税制が、リスクを取って事業を興す起業家に向いているのか? カネ持ちになったと途端、所得の50%を徴収するようなやり方でベンチャー精神が生まれるのか?」
「香港やシンガポールに移民すれば、10%くらいなのに、それでも日本に残りたいと思うか?」
「利益の40%を法人税で徴収されたら、企業は頑張ろうと思うか? テキトーに利益を減らしたり赤字にしといておこう、儲けないでおこう、と思ってしまうのではないか?」
この問いかけに対しても面白いデータの引用があって、日本企業の70%超が赤字だそうです。というのもバカ高い法人税を払うのが嫌なので、各社とも黒字を出せる力があるにもかかわらず、無理矢理赤字にしているのだそうです。確かに個人商店や中小企業なんかはまずそうするでしょうね、別に株主から文句言われるわけでもないですからね。
そう考えると確かに筆者が提案している通り法人税率最大40%を一律10%にすることで、トータルの税収は増えるはず、という論旨には説得力がありますね。
以上本書を読んで気になった点をまとめてみました。しかし経済学の基礎の数式とかのパートを中心に書かれている事の3割が理解できませんでしたね、恥ずかしながら…。なのでこの本はもう一回読み直してみたいと思います、今まで読んできたマーケティング本は基本読んで読書メモを書いたらもう読み直していないので、まあこういう2回、3回と読んで理解するような本があってもいいのかな、と。
あとはこれだけ2日間に渡って要約を書いてきたのですが、やはり内容の3割は抜け落ちているのかな、とも思いますね。特に著者の年金に対する警鐘とか、日本の伝統的な終身雇用制に対する危機感なんか、もっと掘り下げて書きたかったのですが。まあ将来的に2周目のレビューをやるかもしれませんね、その時にもし良い本が見つからなければ。
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